クリスマスの新風館(京都・烏丸御池)、

すっかりライトアップされていて、きれい。


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今日はその新風館の3階であった、

「ファインダー越しの3.11」という本の

出版記念トークショーに参加してきました。


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「ファインター越しの3.11」は、

フォトジャーナリストの視点から、

東日本大震災について書かれた本で、

studioAFTERMODEの安田菜津紀さん、佐藤慧さん、

そして安田さんの師匠的存在でもある

渋谷敦志さんの3人の著者が、

岩手県陸前高田市を中心とする

震災直後の被災地の状況、取材した上での葛藤を

スライドを交えて話してくれました。

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・病院の4階までを飲み込んだ津波。

・今まで見てきた町並が壊滅してしまった悲惨さ。

・遺体があるのが当たり前になる感覚のマヒ。

・ドラエもんの人形を見つけて、

「ここに日常生活があったんだ」と感覚を

取り戻したエピソード。

・消防団たちの苦労と励ましに裏打ちされた、

しっかりした顔が映った写真。

・気仙小学校の入学式でのエピソード。

(「2人の命はみんなの宝物」)など、



正直お話を聴かせてもらって、

予想以上につらく悲しいキモチになって、

「普段の生活を大切にしよう」というような

後追いの言葉もなんかむなしく感じたんやけど、

「震災の記憶は延々と続くし終わりがない」と

いう視点で、被災地とキモチを

つないでいくことが大切やなっていうのと、

「桜ライン311」(津波の到達点を桜の木で

つないで後世に伝えようというプロジェクト)が

進んでいるようで、ただ単なる「記憶」だけじゃなくて、

これからの「教訓」として「記憶」を伝える

桜が何年後かに咲いてくれたらといいなって思った。



「ファインダー越しの3.11」、原書房から発売中です。